【特集】cataso編集長、お片付けのプロに会いに行く(すはら ひろこさん編)

竹内 香予子

竹内 香予子

cataso編集長 整理収納アドバイザー

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特集「cataso編集長、お片付けのプロに会いに行く」

お片付けのプロの原点を探る「cataso編集長、お片付けのプロに会いに行く」
連載4回目は、整理収納を軸とした生活提案の草分け的存在である、収納コーディネーターのすはらひろこさんが登場します。

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すはらさんは、大学時代に住居学を専攻。卒業後は建築設計事務所で美術館やホテルなどの設計に携わっていました。32歳で独立後、株式会社アビタ・クエストを設立。建築、インテリア、整理収納の知識を融合させたお片付け術に定評があります。

■お片付けに特化!自宅リフォームとTVチャンピオン出演が転機に

編集長 一級建築士といえば、箱の形を考える仕事。そこから整理収納のノウハウ提案へキャリアを特化していくきっかけを教えて下さい。

すはらさん(以下敬称略)2002年の「自宅のマンションリフォーム」と、2003年の「テレビ東京のTVチャンピオン」への出演が転機となりました。

編集長 ご自宅のマンションリフォームからお話しいただけませんか?

すはら 95平米で4LDKのマンションに夫婦2人で20年ほど暮らしていましたが、6畳と5.5畳の部屋がモノで埋まっていました。これでは2LDKに暮らしているのと同じですよね。モノに占領されて居住スペースが狭くなっている状態から、モノを減らしてリセットした空間で生活をしたいと心底思うようになり、リフォームを決めました。

編集長 なぜそんなにモノが多かったのですか?

すはら マンションで暮らす以前は、純和風の戸建住宅で暮らしていました。押入れしか収納がなかったので洋服タンスをいくつも使っていたのですが、それをそのままマンションに持ち込んでいたため、とても場所をとっていました。また、バブル絶頂期に買いまくっていた服が多くて、その後も歴代のファッションを買い続けた結果、モノがたまっていました。

編集長 リフォームをすることでどんな変化がありましたか?

すはら 3LDKに間取りを変えることにしたので、工事中は仮住まいで暮らす必要がありました。その引っ越しに合わせて、大きなソファをはじめ、タンスは中身と一緒に丸ごと処分するなど、思い切ってモノを減らしました。リフォームしたおかげで、気持ちのいい空間になって、「家にいたいと」思えるようになりました。

編集長 リフォーム以前は家にいたくなかったのですか?

すはら ずっと仕事中心の生活で、家にいる時間が少なかったのです。今思うとリフォーム前は家の居心地が悪かったせいもあって、仕事場が逃げ場になっていたのかもしれません。今では、休みの日は家で映画を見たり本を読んだりして過ごしています。

こうした、自分の片付かなかった経験や反省、片付けたことによる暮らしの変化の実体験が、同じように悩んでいる人の役に立てるのではと思うようになりました。

編集長 TVチャンピオンではどのようなことがあったのでしょうか?

すはら 「リフォーム王選手権」という、インテリアコーディネーターが家のリフォームで対決する企画に出演しました。与えられたテーマは、ダイニングキッチンに冷蔵庫が2台、モノが多くて狭い家のリフォームでした。番組では、収納の改善を軸にリフォームを提案させていただき、結果は準優勝。「収納女王」というネーミングを頂きました。

編集長 番組以前は収納を意識していなかったのですか?

すはら インテリアコーディネートの依頼でお客様のご自宅に訪問すると、「家具を選ぶ前に片付けた方がよいのでは?」という場面によく出くわしていました。クライアントに「収納をお願いします」と言われなくても、収納の改善提案が必要と思われるケースがあって、そうしたインテリアの仕事を通し実感していました。それが番組で「収納女王」の冠をいただくことで、「収納に特化していこう」と決意を固めるきっかけになりました。

■情報発信に力を入れる理由とは?

片付けプロ すはらひろこ

編集長 ウェブや雑誌などメディアでの活躍が多いのもすはらさんの特徴ですね。

すはら メディアと関わるきっかけは、その道のプロが執筆するウェブメディア「総合情報サイトオールアバウト」での連載でした。ここで2005年から定期的に記事を書くことが、執筆活動の始まりです。今では、アイリス収納インテリアドットコム、マイナビウーマン、産経新聞などでの連載や、自著の出版など、執筆活動が仕事の多くを占めています。また、雑誌での片付け・収納企画にも参画しています。

編集長 なぜメディアでの活動に力を入れているのですか?

すはら 広く皆さんに整理収納のきっかけをつかんでもらいたいからです。身のまわりを片付けることで、生活の中身を自分の思い通りに変えることができます。また、整理収納に対する誤解や勘違いも解きたいと思っています。

編集長 誤解・勘違いとは何ですか?

すはら 収納用品を買ってくると片付くとか、収納空間を増やせば解決するとか、ハードへの依存が根強い。どう暮らすかのノウハウの方が重要です。また、捨てることや、片付けで人生が変わるなどのブームで、無理しなくてもいいのに、ブームに影響されて「やらなきゃ」という焦りや「できない自分はダメ」と責めてしまう人もいます。散らかっているかどうかは、人ぞれぞれの主観的な部分。自分を見失わないでほしいと思います。

■お片付けでやりたいことに打ち込める生活を

編集長 その先にどんな状態を目指していますか?

すはら やがて、私が失業するときがやってくる!?目指しているのは、整理収納が生活の中で大きなテーマじゃなくなること。他にやりたいことがあるのに、片付けに長い時間を費やしたり、散らかっていることを気にしたりして暮らすのは残念ですよね。家というのは次の日への活力を養う、自分らしくいられる唯一の場所。そこを起点にして、純粋に自分のやりたいことに打ち込める生活を手に入れてもらいたいと思っています。

(取材・文/竹内香予子)

すはらひろこ様 プロフィール画像 この記事で紹介したお片づけの専門家: すはら ひろこ 

一級建築士、インテリアコーディネーター、整理収納アドバイザー。日本女子大学住居学専攻修士課程修了後、建築家に師事。1988年に独立後、株式会社アビタ・クエストを設立した。建築からインテリア、整理収納へと専門を絞り込み、現在は整理収納の専門家として個人宅のコンサルティング、セミナー講師、デザイン監修、執筆活動を行っている。

詳しくはこちら⇒https://suharahiloco.wordpress.com/

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