“捨てろ”は禁句。親の家の片付けサポートは「声のかけ方」次第

長野 ゆか

長野 ゆか

整理収納アドバイザー、整理収納コンサルタント

親の家の片付け出典:http://cataso.jp

人は年を重ねるごとに、片付けられなくなります。生活が長くなるほどに、モノが増え、体力が衰えていくのですから、当然のことですよね。現在の実家の状態を見かねて「親に家を片づけてほしい」「自分が片づけてあげる」と思うお子さんは多いのです。しかし、気を付けないと、2度と片づけをさせてもらえなくなり、今後さらに実家の状態を悪化させてしまうことになるかもしれません。

 

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■「片付けてあげる」はNG

親を想い「片付けてあげる」という声をかけたのに、親からは「放っておいてくれて結構。生活環境が悪いとは思っていない」という返事が返ってきて、嫌な空気が流れてしまった、その後の作業が進めにくくなってしまう、という話は少なくありません。

親も本当は「片づけたい」と思っているかもしれません。ただ親にもプライドがあり、「実は片づけられない…」「モノがどこに行ったかよくわからなくなってしまう」「手伝ってほしい」という、本音が言えないだけかもしれないですね。

■「お手伝いがしたい」と声をかける

親も子も、気持ちよく片付けの作業を進めていくには、最初にかけるひと言がとても大切になってきます。親の思いを汲みながら、「お手伝いがしたい」と声をかけてみて下さい。具体的には次のような声をかけると上手くいきやすいでしょう。

・「今の家の状態では、お父さん・お母さんが不便そう・危険そうで心配」

・「本当に年をとると、体力がなくなって片づけられなくなるらしい」

・「親孝行したい私の気持ちのために、手伝わせてほしい」

・「捨てられない、大切なものを教えてほしい」

あくまで「あなたが片づけられないから」ではなく、主語は「私」。ポイントは「私が手伝いたい」と申し出ることです。そして、片付け作業の主導権は親。皆さんが親をサポートをするスタイルで進めると良いでしょう。

■片付け中に「捨てろ」は禁句。心を閉ざしてしまいます

片付け作業中に気を付けたいのは「捨てろ」というワード。または、これに近い類の言葉は禁句です。例えば「もう、ゴミばっかりため込んで」「要らないものばっかり置いているから、家が片づかないんでしょ」という言葉たちです。

モノの価値というのは、100人100通りであり、各々違うもの。相手にとっては、何らかの理由があって置いているものを「ごみ・捨てろ・だから片づかない」と言ってしまうと、相手は心を閉ざしてしまいます。

まして本当に捨ててしまうと、さらに悪いことに次回以降は拒絶されてしまうでしょう。「あんたが来たら、なんでも捨てていくから、来ないで」と言われてしまうのです。逆の立場だと思ってください。もし皆さんがご家族に「こんなもの要らないよね」「これもゴミでしょう」と、半ば強制的にどんどん捨てていったら…。もう来ないで、と言いたくなる気持ちもわからなくもないですよね。

 

1度目の片づけ作業が親の思うように進めば、「次の手伝いの申し出」も受け入れてもらえるようになります。そのため、1回目の気持ちの寄り添い方は、とても大切です。それから、定期的なサポートを。ゆっくり時間をかけることで、信頼をえながら、作業を少しずつ進めることが、親の家の片づけを、本当にすすめるための上手な方法です。

(著:長野 裕香/cataso専門家ライター)

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長野 ゆか
この記事を書いた専門家:長野 ゆか

アイデア・おしゃれ収納ではない「本当の片づけ」を伝える

整理収納アドバイザー。3児の母。元片づけ苦手経験を持つ、全国24名の1級認定講師。「誰でも・すぐできる」情報をご提供。
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