「片づけられない」は贅沢な現代病?モノの作り手の気持ちを知ってみる

長野 ゆか

長野 ゆか

整理収納アドバイザー、整理収納コンサルタント

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かわいい小物、目新しい便利グッズ、流行りのお洋服。ちょっとでかければ素敵なモノに目が留まり、ついつい欲しくなります。だけど手に入れたモノ全てを最後まで使い切ってから、必ず処分していると言い切れる方はほとんどいません。

買った後、引き出しの中に何年も入れっぱなしになっていたり、着ないのに捨てられなかったりして家に置いているだけ。実はこうした「本当に使う訳ではないのに買ってしまった」「捨てたいけれども、捨てられない」ものが、片付けの邪魔をする最大の原因です。

こうした行動が止まり、片付けられるきっかけになる考え方を1つご紹介します。

 

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■作り手の気持ちを考えてみる

私たちが購入するすべてのモノは、開発者、デザイナーさんといった製作者がいます。彼らは「購入してくれた人が喜んでくれるように」とデザイン、使い勝手はもちろん、細部にまでこだわり長い時間をかけて作成しています。

最近ものづくりをしている方と出会うことが多いのですが「わが子を嫁に出す気分」と表現する人もいるくらい、心をこめて作られています。

ところが買った方は、押し入れに入れっぱなしの状態、また処分することもなく忘れ去られている状態にしている。「そんなひどい扱いをするくらいなら、買わないでほしい」と言う方もいました。

購入するという行動だけが100%作り手の喜びではないんです。こうした、モノの作り手の気持ちをぜひ知っていただきたいです。

■モノの買い方が変わり、大切に使うようになる

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「本当に製作者が考えた通りに、最後までしっかり使えるだろうか」そう考えてから購入するようになると、一気に買い物の量が減ります。

「まだあれがあるから、なくなってからにしよう」「他のもので、代用できそう」「これを買っても、使わずにコレクションして忘れるだけかも」「本当に使うかな」

自分の思考がこんな風に、少し加わる変わるだけで、家にモノが入ってくる量が減ります。これだけでも、一気に片づけが進みます。

そして、モノを買うことに非常に慎重になります。

「この服は買っても、今年しか着ない…だったらもっと、安いものを探そう」「このソファを買ったら10年は使う…金額は少し高いけれど気に入っているから、こっちにしよう」「このかばんは手ごろだけれど、少し使いにくそう。不便なまま何年も使いたくないから、もっと気にいるカバンを探そう」

こんな風に考え始め、妥協でモノを買わなくなります。

■モノに感謝する気持ちが片づけのきっかけに

家中のモノが「気に入ったものだけ=大切なモノだけ」に変わっていくと、気に入ったものを長く大切に使い切るようになります。

これこそ、製作者の気持ちに応えた状態であり、本当にモノを大切にするということにもつながります。

いつでもなんでも買えてしまう。昔に比べて生活が豊かになった反面、1つのモノを大切に使う、モノに感謝する、作り手を想像する、そんな気持ちが希薄になっています。

家が片づけられないというのは、それだけ使わないモノが多いということであり、とても贅沢な現代病であるという風にも考えられるのではないでしょうか。

 

お金を出して買ってしまえば、自分のモノです。好きな時に使い、好きな時に処分する、家に置きっぱなしでもったいないことをしていても、誰に文句を言われることはありません。けれど、本当にそれでいいのでしょうか。古き良き日本の考え方「1つ1つのモノに感謝して大切に使う」ことを、片づけ行動の一つとして、今一度考えてみませんか。

(著:長野 ゆか)

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長野 ゆか
この記事を書いた専門家:長野 ゆか

アイデア・おしゃれ収納ではない「本当の片づけ」を伝える

整理収納アドバイザー。3児の母。元片づけ苦手経験を持つ、全国24名の1級認定講師。「誰でも・すぐできる」情報をご提供。
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