遺品整理の依頼を検討しているけど、依頼する前に遺品整理について詳しく知っておきたいですよね。特に

  • 遺品整理って具体的にどんなサービス?
  • 相場や費用はどれくらいなの?
  • 損しないための遺品整理業者の選び方は?

といった悩みを解決したい!という方が多いと思います。

近年、少子高齢化の影響もあり遺品整理業者は急速に需要が増加し、現在では全国9000社以上もの業者が乱立しています。

ただ、残念なことに中にはボッタくりを行う悪質な業者も増えてきており、正しい知識がなければ遺産を騙しとられてしまう可能性も増えてきているんです・・・

そこで今回は遺品整理士の私がプロの視点から遺品整理について、次の内容を解説していきます。

  • 遺品整理と不用品回収の違い
  • 遺品整理はじめる時期
  • 作業の流れ
  • 遺品整理の目安費用
  • 業者を選ぶポイント
  • 安心して依頼できる遺品整理業者

遺品整理のことを詳しく知っておくことで業者ごとの良し悪しがわかるようになり、価格が妥当かどうかを自分で判断できるようになります。

この記事が納得のいく遺品整理業者選びの手助けになれば嬉しいです!では早速ですが、紹介していきたいと思います。

遺品整理とは?不用品回収の違いを紹介!

遺品整理の特徴・遺品として価値のあるものを分別・どの物品も丁寧に取り扱い・遺品の合同供養ができる・形見を遺族に分けて配送・回収後の遺品の使い道を追跡

不用品回収の特徴・粗大ゴミとの分別のみ・扱いが少し雑で搬出が効率重視・作業が短時間ですぐに終わる・安価で依頼することができる

といった違いがありますが、大まかな特徴としては不用品回収はゴミとの分別までとなっていて、遺品に対する配慮がなく、効率を重視してゴミとの分別をするサービスです。

一方、遺品整理は専門の整理士が、貴重品や重要書類の仕分けまで丁寧に行い、遺品の探索やその後の手続きまで依頼することもできる遺品整理のプロが担当します。

また、業者によっては遺品の合同供養や遺品整理後の後始末などのサービスも提供しており、「故人がいないとどうすればいいかわからない・・・」といったことを一貫して担ってくれるため、全て安心して任せることができるんです。

遺品整理をする相場価格はどれくらい?

遺品整理は部屋が広いほど人手と作業時間が必要となり料金が高くなる特徴があります。

間取り料金相場所要時間
1R・1K30,000円~80,000円1~2時間
1DK50,000円~120,000円2~4時間
1LDK70,000円~200,000円2~6時間
2DK90,000円~250,000円
2LDK120,000円~300,000円3~10時間
3DK150,000円~400,000円
3LDK170,000円~500,000円5~12時間
4LDK以上220,000円~600,000円6~15時間

というように間取りが広くなると料金相場が高くなります。ただ、同じ大きさの間取りでも料金が全く違うのが気になりますよね?実はこれ、部屋の広さ以外にも以下のような4つの要素が関係しているからなんです。

  1. 荷物の量
  2. 処分品の種類
  3. オプション
  4. 建物や道路の状況

と部屋の広さだけでなく、依頼内容によっても費用が上乗せされることがあるので、これから少し詳しく解説していきたいと思います。

1.荷物の量

荷物の量

部屋の広さ=荷物の多さの目安にもなっているので、間取りが狭くても荷物が多いと料金は高くなりやすいです。

遺品と不用品を分別する作業時間が増えるだけでなく、車両の大きさも変化するため部屋の広さの次に価格が高騰しやすい要素となっています。

2.処分品の種類と量

処分品の種類と量

粗大ゴミなど大型の家具や家電などがあると追加料金が発生したり、ゴミの量が増えると処分費が加算される可能性があります。

業者によってはリサイクル品として無料で引取りをしてくれたり、買取を行ってくれる業者もあるので、気になる方は一度問い合わせてみましょう。

3.オプション

オプション

通常は「合同供養・簡単な清掃・養成作業」などは基本料金に含まれているのですが、それ以外の「自宅供養・ハウスクリーニング・消臭・特殊清掃・害虫駆除」といった作業はオプションで有料となっています。

業者によっては基本料金が安くてもオプションが全くついていなくて、高額請求となってしまう可能性もあるので元々最低限のオプションが基本料金に含まれている業者を選ぶようにしましょう。

4.建物や道路の状況

建物や道路の状況

荷物の運び出しが難しいほど作業に時間がかかってしまうので、料金が高くなる可能性があります。

マンションやアパートであれば高層階なほど料金が高くなり、エレベーターの有りなしで価格が変動します。

戸建ての場合は家の前にトラックを長時間駐車することができるかも、価格に直結するので前もって確認しておきましょう。

といったことでも価格が上下するので本当に正確な価格を知りたい場合は必ず事前見積をすることをおすすめします。

注意事項

悪徳業者は事前見積ができない所が多いため、電話で見積を断られた際はできるだけその業者を避けるようにしてください。

遺品整理をする時期はいつからがベスト?

遺品整理の時期

遺品整理はどの時期から始めるか明確な決まりはありません。ですが、どのタイミングでするのが適切なのかは知っておきたいですよね。

私がお客様を担当する時に多いのは、一般的に「持ち家」か「賃貸」かで以下のように大きく分かれる印象を受けます。

持ち家賃貸
時期葬儀後すぐ
四十九日を迎えた後
相続税が発生する前
(10カ月以内)
-
諸手続きの完了後-

といったように、急いで整理をする必要がない場合は区切りの良い法要後にする方がとても多く、トラブルがないように親族一同が集まった際に遺品整理を始める方が多いです。

それぞれのタイミングで遺品整理を行う利点は以下で詳しく解説していくので、自分にあった時期を選ぶようにしてください。

葬儀後すぐ

賃貸契約の場合は急がなければ家賃かかってしまうため、月末・翌月末までに遺品整理をするのが一般的となっています。

賃料の支払いは1ヶ月ごとになるので、中旬以降に亡くなられた場合は手続きや葬儀などが、遺族にとって負担となってしまうので、余裕をもって部屋の引き払いを行うのが一般的です。

四十九日を迎えた後

賃貸ではなく、持ち家の方に選ばれやすいのが四十九日の法要後です。遺族の気持ちも少し落ち着き親族が集まりやすいタイミングということもあり、形見分けの相談だけ済ませておいて、後日に遺品整理を依頼するという方が多くいらっしゃいます。

相続税が発生する前

相続税の納税期限は通常、故人が亡くなられた日の翌日から10カ月以内の申告となっているため、それまでに遺品整理だけでなく、形見分けも済ませた状態にしておく必要があります。

10カ月といえば長いように感じますが、「遺品整理→形見分け→遺産の価値を調べる→書類を準備する」などの時間を考慮すると意外と短いので、余裕を持って進めておくようにしましょう。

諸手続きの完了後

亡くなった方がいると市役所の手続きの他に、カード関係・銀行・水道光熱費・保険など多岐にわたって手続きが必要となります。

特に金銭に関係する手続きはとても重要なので、先に済ませて置いた方が遺品整理も落ち着いてできるので、時間に余裕のある方は手続き完了後のタイミングで遺品整理をするご遺族が多いです。

ただ、一番大切なのは「遺族が心の整理できているか?」です。悲しみが癒えていないと、正確な判断ができない可能性があります。

そのため決して無理はせず、気持ちが落ち着いてからゆっくりと少しずつ遺品の整理を進めていくことが大切です。

遺品整理の流れ

step1.まずは問い合わせ

問い合わせ

まずは、公式サイトからWEBの申し込みフォーム、または電話で問い合わせをします。

このとき、主に現地見積りの日時を決定しますが、相談や疑問点があれば事前に解消することができます。

また、電話での見積り依頼も可能ですが、プロの目で現場を確認しないと価格にズレが生じる可能性が高くなることや、作業量が多い場合には、数日に分けて対応することもあるので、できるだけ現地での見積りを依頼するようにしましょう。

step2.現場でお見積り&契約

現地見積りと契約

問い合わせで決めた日時に作業員の方が現地での見積りを行ってくれます。見積り額は「遺品の多さ、部屋の広さ、運びやすさ、他オプションの有無」などから算出し、基本料金に収まらない費用が加算されます。

基本的に現地見積りは無料となっているので、断っても費用がかかることがないので、安心して依頼できますが、もし予算と合わない場合は交渉または別業者との相見積もりなども検討しましょう。

スタッフの対応や、サービス、合計金額に納得がいけば、見積書にサインをして契約をします。

注意

この時、見積書を作ってくれない業者は避けるようにしてください。ボッタくりに合う可能性があります。

step3.当日にミーティングで流れを共有

当日のミーティングで流れを共有
見積り時に、部屋の状況を確認したスタッフは事前にある程度、効率のいい作業フローを考案してくれています。

当日はその流れを一緒に確認し、なにから整理していくか順序を説明してくれ、心の準備を整えてから作業を始めてくれます。

作業のほとんどは、スタッフが行ってくれますが、重要な箇所には大切な遺品が集中していることが多く、必要・不要の確認だけできるよう、近くで立ち会うようにしてください。

step4.部屋と通路を養成

一軒家ならドアや通路、マンションや団地なら階段やエレベーターまで、運び出しの際に傷が残らないよう、養成を行ってくれます。

特に、大型の家具や家電を運ぶ際には、壁や床に傷が残りやすいので、重要な工程となっています。

step5.形見分け、不用品の配送

遺品を「重要書類・形見・貴重品・不用品」に分けたあと、配送する必要があるものだけ、運び出しを行います。

自宅だけでなく、親戚に直接配送したり、家電などを施設に寄付することができる業者もあります。

step6.作業完了確認

遺品整理の作業終了後に部屋の確認を行います。「探索物が見つかったか?」、「部屋に傷が残っていないか?」など、気になる点があった場合は遠慮なく伝えるようにしてください。

もし破損などあった場合には、遺品整理業者が加入している保険で修繕してもらうことができます。

step7.請求書発行と精算

途中で有料オプションなど追加しなければを、基本的には見積書の金額となります。

ほとんどの場合、現金のみの支払いですが、業者によってはクレジットカードを利用することができるので、確認するようにしてください。

遺品整理後の流れ

1.形見分けする物品の配送

家具や家電をはじめとする形見を、遺族に直接送ってもらうことができます。配送先や品の重さ・大きさ・数で料金は変化するので、費用は見積り時に一緒に出してもらうようにしましょう。

注意

形見分けは主に誰が貰っても困らない品を配送します。できれば事前に遺族に確認をとることが理想です。

2.リサイクル


遺品整理業者の多くは買取をおこなっているので、不用品の中に価値のあるものがあれば、割引してもらうこともできます。

価値の高い品なら、プラスになることも珍しくないので、ただ捨てるのではなくリサイクルされることが多いです。

また、価値のないしなでも、施設などに寄付することもできるので、再利用を求める方は依頼してみましょう。

3.合同供養

遺品整理業者の一番の特徴である遺品を供養するサービスです。やはり大切な故人が残した遺品は思い入れがあり、「そのまま捨てることができない」という方が多いと思います。

合同供養とはそういった、故人と魂の結びつきが強い品を供養することで、遺族の心の整理することで、遺品の整理をしやすくしてくれます。

今では、無料で行ってくれる業者も多くなっているので、処分に困っているという方は供養ができる業者を選びましょう。

遺品整理業者の5つの選び方

1.遺品整理士が在籍している

遺品整理士が在籍している業者を選ぶ

遺品整理士とは一般社団法人遺品整理市認定協会が発行している資格で、以下のような能力があると認めれらた者のみ取得することができます。

  • 遺族への配慮がある
  • 遺品と不用品とを適切に仕分け
  • 法律を厳守した手順で遺品を整理
  • 故人宅の清掃
  • 賃貸物件の原状回復

と、実際には遺品の整理後の清掃まで知識があり、遺族への配慮や心のサポートも同時に行えるのが遺品整理士です。在籍していることで一定の信頼ができる会社であることがわかります。
遺品整理士とは?業務内容や必要な能力まで紹介>>

2.適正な値段か

相場と比較して値段が適正か確認する

現在では監督官庁がなく、「遺品整理」「生前整理」「不用品回収」「便利屋」などの市場が伸びています。

会社も5000社以上と乱立しており、悲しいことに不当な高額請求をされる会社が増加しているのが現状です。

依頼時には相場価格をチェックし、WEBサイトに値段が明記されているか、見積は出してくれるかなどを確認して、適正な料金設定かを比較するようにしましょう。

間取り料金相場
1R・1K30,000円~80,000円
1DK50,000円~120,000円
1LDK70,000円~200,000円
2DK90,000円~250,000円
2LDK120,000円~300,000円
3DK150,000円~400,000円
3LDK170,000円~500,000円
4LDK以上220,000円~600,000円

遺品整理の費用や相場>>

3.供養プランの有無

供養プランの有無と無料か有料かを確認

故人との思い出が沢山つまった遺品をそのまま捨てるのは、忍びない気持ちになると思います。

特に「衣服・寝具・指輪・時計・眼鏡・人形(ぬいぐるみ)」など魂と結びつきが強い物はどうしても割り切って処分しにくいものです。

こういった品々を供養にすることにより、片付けだけでなく遺族の心の整理をつけるという役割があります。

現在では、現場供養と合同供養の2つがあり、合同供養であれば、プラン内に含まれている遺品整理業者もあります。

現地供養と合同供養>>

4.遺品処理の方法は適切か

遺品の処理方法は適切かどうか確認

大切な故人が残した遺品。正しく処理してほしいと思うのは当然のことだと思います。

基本的に、手元に残す遺品以外は正しく分別され、廃棄処分またはリサイクルにまわされます。

しかし悪徳業者の場合だと、不法投棄や個人情報の流出などを行うことも少なくありません。

できるだけ、「遺品の追跡サービスがある会社」や「プライバシーポリシーが策定されている会社」へ依頼するようにしましょう。

遺品整理の不用品の処分方法はリサイクルか廃棄?>>

5.対応が丁寧か

電話の対応が丁寧で明確に答えてくれるか確認

大切な遺品を丁寧に取り扱ってくれるかは、業者選びにとても重要な項目です。

見極めかたとしては、電話での対応に「落着きがあるか?」、「誠実さを感じるか?」を確認するようにしてください。

質問に対してしっかり答えてくれる、料金など全体でどれくらいかかりそうか詳細を教えてくれる、業者であれば信頼することができます。

全国のおすすめ遺品整理業者

お住まいの地域によって対応している遺品整理業者に違いがあるので、全国のおすすめ遺品整理業者を地域ごとにまとめました。

自分で遺品整理をする方法

業者に頼まず自分で遺品整理をしたい!という方も多いと思うので、以下のような順序で簡単に紹介していきたいと思います。

揃えた方が良い物

簡単な流れ

  • 片付け前に下準備を済ませる
  • 整理に必要な道具を準備する
  • 必要な物と不要な物を分別する
  • 不用品を正しく処分する
  • 形見分けを行う

片付け前に下準備を済ませる

  • 現場の状況を把握しておく
  • 親族と相談して時期を決める
  • 各種の手続きを済ませておく

整理に必要な道具を準備する

  • ダンボール
  • ゴミ袋
  • 梱包材
  • 軍手や作業服
  • ドライバーなどの工具
  • カッターやハサミ
  • ガムテープや布のテープ

必要な物と不要な物を分別する

必要な物

  • 想い出の品
  • 貴重品
  • 重要書類

不要な物

  • 燃える&燃えないゴミ
  • 粗大ゴミ
  • リサイクル品

不用品を正しく処分する

  • 一般ゴミとして出す
  • 粗大ゴミとして出す
  • 廃品回収に出す
  • リサイクルショップ
  • 不用品買取業者
  • 遺品整理業者

形見分けを行う

  • アクセサリー
  • 衣類
  • コレクション
  • 時計
  • 書籍

遺品整理を行う上での注意点

遺品整理のQ&A

全国のおすすめ遺品整理業者

自分で遺品整理をする方法

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