遺品整理の基礎知識

遺品整理トラブル|親族間から遺品整理業者とのトラブルまで収録

遺品整理では様々な予期せぬトラブルが発生します。そもそも遺品整理を経験することなんて一生に何度もありませんので分からないことだらけだと思います。

故人を偲んで悲しみにくれている時のトラブルなどは出来る限り避けたいものです。

遺品整理に関わる大抵のトラブルは事前に理解しておくことで予防できるものがほとんどですので、是非ご一読いただけたらと思います。

遺品整理のトラブル種類

遺品整理でトラブルになるケースは以下の2点があります。

  1. 親族間でのトラブル
  2. 遺品性業者との間のトラブル

それぞれ内容が異なるので一つ一つ確認していきましょう。

親族間の遺品整理で揉めるポイントとその防ぎ方

親族間の遺品整理で揉めるポイント

遺品整理業者がまだ少ない地域では、遺品の整理をするために親族が集まることはあります。

親族と言っても多種多少で、何事もなく穏やかに遺品整理が進むこともあれば、そうでない場合もあります。

揉めるポイントとしては、遺品の分配に尽きると言っても良いでしょう。

遺産分割とは異なるのでどの土地を誰が相続するという大きな話ではないものの、故人の家屋に残された思い出の品々から金品またはそれに準ずるもの等、遺品の帰属先で揉めることになります。

親族間の遺品整理で揉めない予防策

遺品整理で揉めないためには以下のようなポイントを抑えることで予防ができるでしょう。

  • 予め親族間で遺品の分配方法を話し合っておく
  • 相続財産が出てきたときのために方針を決めておく

遺品整理を開始する前に、親族内の誰かが仕切る形で、または対等な話合いを通して上記のことを決定しておくと良いのですが中々難しいことではあります。

家財道具などを片付けるだけのつもりでも、意外と金銭的価値のあるものが出てきたりすることもありますし、現金が出てくることもあるでしょう。

やはり金品に関しては揉め事の引き金になりやすいですので、予め全て等分するなど決めておくと後で揉めなくてすみます。

遺品整理業者を利用するという選択

ここまでは親族間で自ら遺品整理をする場合を見てきましたが、最近では多くの方が遺品整理業者を利用していると思います。

遠方に住んでいるといった地理的な制約から、仕事がどうしても休めないなどの時間的な制約もあると思いますが、中には孤独死などでお部屋の状態がすさまじく遺族が部屋に立ち入ることが難しい場合もあります。

そこで、次は遺品整理業者との間のトラブルについて見ていきましょう。

遺品整理業者との間で発生しやすいトラブルの実例

前述のとおり、最近では遺品整理業者へ片付けを依頼するケースが非常に増えていると思います。

餅は餅屋ということで、専門家へ依頼するのは精神的・肉体的な負担を軽減できて良いのですが、トラブルも多く聞かれています。

遺品整理業者とのトラブル回避のため、これまでに表面化している悪徳業者とのトラブルをご紹介します。

見積もり以上の高額請求によるトラブル

悪徳業者によくある手口として、見積もりでは格安な料金設定を見せておいて、最終的には追加費用が発生して高額請求となるケースです。

「想定よりも処分品の量が多かったため」などの言い分を用意しており、利用者としては断りづらいために払ってしまうことも多くあります。

消費者センターなどの救済機関への問い合わせも多くなっています。業者選びの際には「追加料金一切なし」などと明記してある安心できる業者を選びましょう。

現金などの金品の盗難によるトラブル

遺品整理をしていると思わぬところから現金やそれに類する金品が見つかることもあります。

プライドを持って仕事をしている遺品整理士ならいざ知らず、不用品回収の傍ら遺品整理業へも手を出しているような業者であればスタッフの教育も行き届きません。

結果として見つかった金品をそのまま盗んでしまうということは十分ありえます。

出来るだけ立ち合いをする、現場の写真を撮っておく等の方法で抑止力を働かせておくこともできますが、一番は信頼できるしっかりとした業者を選ぶことに尽きるでしょう。

遺品の不法投棄によるトラブル

遺品整理でこれまた多いトラブルがこの不法投棄問題です。

遺品整理業者の中にはモラルの欠如している業者も存在しており、遺品を整理したのちの処分費用を浮かせるために山や川などへ不法投棄する輩が存在しています。

不法投棄が見つかった場合には、下手をすると依頼をしたご遺族にも迷惑がかかることもありますので非常に重要で無視できない問題です。

見つかったら経営が傾くような不法投棄はまっとうな業者であれば避けようとしますので、のちほど紹介している信頼のおける業者を参考にしてみてください。

間違えて処分してしまうことによるトラブル

遺品整理の開始前には処分してよいものとそうでないものをヒアリングしているはずですが、作業員のミスで本来捨ててはいけないものを間違えて処分してしまうケースも発生します。

やはりこれも遺品整理一本でやっている専門業者ではなく、不用品回収などの他業務と兼務しているところがやりがちです。

不用品回収に慣れているスタッフの場合、遺族の気持ちを理解して慎重に大切なものを仕分けするという部分が欠如していることもあります。

遺品整理士が在籍する専門業者を選ぶように心がけてもらえたらと思います。

業者の買い取りによるトラブル

遺品整理の業者では、整理品の買取を行っているところもあります。

他よりも高く買取できることを高々に宣言している業者もありますが、口コミ等を確認すると実際には他業者と全然変わらないといった声も多く耳にします。

また、故人がご遺族にその価値を伝えていない場合には、本来は高額で売却できるはずのものが、こちらの無知を利用して安く買いたたかれてしまうこともあります。

ただしこれは非常に対策が難しい問題でもあります。そのため、

料金が激安すぎない、スタッフ管理がしっかりしている、遺族の気持ちを汲み取った気持ちの良いサービスをしてくれる、こういった誠実な業者を選ぶしかありません。

まとめ

遺品整理のトラブルという場合、近年では専ら業者との間のトラブルを指していることが多いです。

遺品整理は元々は不用品回収の業者などが行っていたもので、遺品整理専門の業者が登場してまだ年月が浅いという問題があります。

古くから長年営業している業者や、メディアに多く取り上げられている業者がいいとも限りません。

トラブルに巻き込まれた場合、例え解決策が見つかっても大きく時間とお金をロスすることになります。そのため、とにかく業者選びで失敗しないことが重要になります。

以下で信頼できる業者をまとめていますので参考にしていただけると幸いです。

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